CAGEDシステムは、指板全体を網羅的に把握するための強力なフレームワークです。理解しているつもりでも、実際の練習に落とし込めていないケースは意外と多いのではないでしょうか。今回は、ナンバーエクササイズという練習法とFブルースを題材に、CAGEDシステムを日々の練習へ具体的に組み込む方法をご紹介します。
CAGEDシステムの基礎については[こちらの記事]を、ナンバーエクササイズの詳細については[こちらの記事]をご参照ください。
「弾きやすいポジションに逃げてしまう」問題
ナンバーエクササイズに限らず、コードトーンを意識した練習をしているとき、無意識のうちに自分が弾き慣れたポジションばかりを選んでしまうことはありませんか。
特定のフォームに頼ってしまうと、指板の一部しか使えない状態が続きます。結果として、アドリブ中に手詰まりになったり、ポジション移動がスムーズにいかなかったりといった問題につながります。
これを防ぐためには、練習前に「どのポジションで弾くか」を意図的に決めておくことが重要です。そのための整理ツールとして、CAGEDシステムが非常に役立ちます。
表で整理する:Fブルース × CAGEDの対応を可視化する
筆者は練習前にホワイトボードを使い、「各コードでどのCAGEDフォームを使うか」を表に書き出しています。
縦軸にFブルースの各コード、横軸にCAGEDの5つのフォーム(C・A・G・E・D)を並べると、以下のような表になります。

この表のどのマスを使うかは、その日の練習テーマによって変わります。たとえば、「今日はすべてGフォームで統一する」「ローポジションのフォームだけで通す」といった制約を加えることで、練習の密度が上がります。
なぜ書き出すことが重要なのか
頭の中だけで整理しようとすると、演奏中に意識がフォームの管理に向いてしまい、音楽的な表現まで手が回らなくなります。あらかじめ表に書き出しておけば、フォームの選択という判断コストをゼロにした状態で演奏に集中できます。
また、練習後に表を見返すことで、「どのフォームが手薄か」「どのコードでいつも同じポジションを選んでいるか」といった傾向も把握しやすくなります。
宇田大志さんの動画でこのような練習管理が紹介されていたため、取り入れました。
ホワイトボードを活用する
この整理を習慣化するには、さっと書いてすぐ消せるホワイトボードが非常に便利です。ノートに書くよりも気軽に使えるため、毎回の練習前の準備として定着しやすくなります。
コンパクトなサイズのものを購入すれば、譜面台に置くこともできて便利です。
まとめ
- ナンバーエクササイズなどのコードトーン練習では、事前にCAGEDフォームを決めておくことで弾き慣れたポジションへの逃げを防げる
- 縦軸にコード・横軸にCAGEDフォームの表を書き出すと、各コードで使うフォームが明確になる
- ホワイトボードを使うと手軽に毎回整理できる
指板の特定エリアに偏りを感じている方は、ぜひ一度この方法を試してみてください。CAGEDシステムが「知識」から「練習ツール」に変わる感覚を体験できるはずです。
今回の記事は以上です。

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