【初心者向け】ジャズ・ギターでのテーマ練習の重要性とオススメの練習方法

ジャズ・ギターを始めると、本当に色々なことを練習する必要が出てきますよね。

カッコいいアドリブをとるにはどうすればいいか、日々悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

そんななか、曲のテーマを練習することは意外と軽視してしまっている人もいるかもしれません。

もう出来上がったメロディを何度も練習するなんてつまらない！
テーマを練習したってアドリブは上手にならない！

そう思ってしまう気持ちはよく分かります。

しかし、実際にはテーマ練習は、とても重要なことなのです。

また、上手なアドリブを取ることと、テーマ練習は切っても切り離せない関係にあるのです。

この記事では、ジャズ・ギターにおけるテーマ練習の重要性をお伝えしていきます。

テーマ練習が重要な理由

テーマは曲そのものだから

テーマ練習が重要な理由、それはテーマは曲そのものだからです。

曲を演奏するとき、その曲の持つメロディ（＝テーマ）を無視するということは不自然なことです。

アドリブを弾くうえでも、まずは、作曲されたメロディを忠実に演奏できるように練習することが、第一歩になります。

友達のお家に行って、その友達を無視して遊ぶことはしないですよね。

人の曲を演奏することは、作曲者のお家にお邪魔するようなものです。

身だしなみを整え、手土産を持って友達を訪ねるように、
しっかりとテーマ練習をすることで、その曲と作曲者に敬意を尽くしましょう。

楽しい時間を過ごせるかはそこにかかっています。

アドリブの基礎になるから

2つ目の理由は、テーマ練習はアドリブの基礎になるからです。

本来、アドリブとテーマはそれぞれ別々の存在ではありません。

むしろ、アドリブとは、テーマの延長線上にある作曲行為であり、テーマがあってこそなのです。

テーマを無視した、コード進行のみで考えるパズル・ゲームのようなアドリブは避けましょう。

テーマ中心の素晴らしい演奏を知ろう

ジャズ＝アドリブと思い込みすぎないことも大切です。

テーマをしっかりと演奏するだけでも素晴らしい演奏になります。

ペトラ・ヘイデンとビル・フリゼールによる「Moon River」を聴いてみましょう。

オススメのテーマ練習方法

ここまで、テーマ練習の重要性をお伝えしてきました。

ここからは、実際にテーマを練習するうえでのアイディアをお伝えしたいと思います。

単音で弾く

シンプルに、まずは単音で弾いてみましょう。

押弦するポジションを点として捉えるのではなく、
指板上にコード・フォームを思い浮かべながら弾くことが大切です。

ひとつのポジションで弾けるようになったら、違うポジションでも弾いてみましょう。

オクターブ奏法で弾く

オクターブ奏法で弾くことも良い練習です。

オクターブ奏法といえば、ウェス・モンゴメリーの演奏が有名です。

オクターブ奏法でテーマを弾くことは、テーマだけでなく、オクターブ奏法自体の練習にもなります。

オクターブ奏法でメロディアスなフレージングができるようになるために、大切な練習です。

コードのトップ・ノートで弾く

コードのトップ・ノートでテーマを弾くことも、とても重要です。
ハーモニーのなかでメロディを感じることができるようになるからです。

具体的な練習方法です。

例えば、曲中にCM7の小節があるとします。
その小節内のメロディが、C音とE音だとします。
その場合、
トップ・ノートがCとなるコード・フォームのCM7、
トップ・ノートがEとなるコード・フォームのCM7
を弾くということです。

このように弾くためには、まずはコード・フォームを覚えていく必要があります。
少しずつコード・フォームの引き出しを増やしていきましょう。

コード・フォームの引き出しを増やすためにオススメなのは、トップ・ノートごとに整理した、オリジナルのコード・ブックを作ることです。

この練習は、ソロ・ギターの演奏ができるようになることにもつながっていきます。

まとめ：テーマ練習を深め、その曲の本質に触れよう

今回は、テーマ練習の重要性と、その練習方法について解説しました。

テーマ練習が重要な理由は以下の通りです。

演奏するときは、曲や作曲者へのリスペクトを持ちましょう。

そのうえで、その曲に自分なりの解釈やアドリブを付け加えていけると良いですね。

また、テーマ練習の方法として以下のものを紹介しました。

ジャズ・スタンダードの練習にあたり、「JAZZ STANDARD BIBLE」を持っていない人は手に入れましょう。

今回の記事は以上です。

↓こちらはハンディ版