自宅での楽器演奏における防音環境の大切さ

雑記

この記事では、私が経験した音楽と住環境の葛藤について書きたいと思います。
音楽を楽しむためには、適切な環境が必要だと実感した出来事がありました。

自宅での弾き語りとその限界

小学校5年生のときにギターを始め、マンションの自室で毎日のように弾き語りをしていました。
スピッツ、ゆず、Mr.Childrenなどをよく歌っていました。
ギターを手に取り、好きな曲を歌うことが大好きでした。
一刻も早く弾き語りがしたくて、小学校から走って帰ったことを覚えています。

また、たくさんの曲を演奏するなかで、自然とコード進行やメロディを体得、内面化していきました。
オリジナル曲もたくさん作りました。
弾き語りを通じて蓄積したものが飽和し、自然とオリジナル曲になっていくような感覚がありました。
それは、とても豊かな感覚で、ゼロからひねり出すような苦しさや、無理矢理感はありませんでした。
大人になり、アウトプットのためのインプットという発想にとらわれてしまいがちな今、ただ無邪気に楽しんでいたことが自然と豊かなインプットになっていた、という得がたい経験ができていたんだなと思います。
実際、もっとも納得感のある曲を作れていた時代だったように感じます。

しかし、ある日、下の階の住人から「少し音を控えてほしい」という内容の手紙が届きました。
子どもだったこともあり、自分の弾き語りがどれくらい周囲の住人の迷惑になっているのか等、想像力が足りていませんでした。
あまり聞こえていないはず、くらいに考えていました。
それでも夜は演奏しない、という暗黙のルールだけは守っていました。

その直筆の手紙を読んだとき、恥ずかしさと申し訳なさでいっぱいになり、それ以来、自宅での演奏を控えるようになりました。
近所のカラオケボックスや練習スタジオを利用するようになりました。
しかし、これにはいくつかの問題がありました。

  • 出費がかさむ
  • 時間に縛られる
  • 気軽に演奏できないもどかしさ

何時から何時まで弾き語りをするか決め、そのための場所に出向き、お金を払う。
それまで、気の向くままにギターを手にとって飽きるまで歌っていた自分にとって、これは大きな変化でした。

イギリスでの驚き

また、こんな経験もありました。
ひと月だけ、イギリスでホームステイしたことがあります。
滞在先はアパートのような集合住宅でしたが、日本とは全く異なる音楽文化に驚かされました。

ある日、日中に部屋にいると、同じ建物から信じられないほどの爆音で音楽が流れ始めたのです。
さらに驚いたのは、ホストファミリーの誰もがこれを当たり前のこととして受け入れていたことでした。

この経験は、日本の住環境が抱える音楽上の制約について深く考えるきっかけとなりました。

防音環境への関心

これらの経験から、次第に防音の重要性を強く感じるようになりました。
音楽を楽しむためには、周囲への配慮と自由な演奏が両立できる環境が必要です。
しかし、本格的な防音工事は手が出ないと思っていました。

そこで、防音キットという選択肢に興味を持ち始めました。

防音キットの魅力

防音キットは、比較的手頃な価格で導入できるため、多くの人にとって現実的な選択肢です。
DIYで設置できるので、自分のペースで取り組むこともできます。
また、必要に応じて拡張できる柔軟性も魅力的です。

私自身は、現在の部屋のスペースの都合上、まだ使用経験はありません。
ただ、いつタイミングがきてもいいようにちょくちょく調べている状況です。

驚いたのは、この動画です。
正直、ほとんど問題ないレベルまで防音できているように感じます。
もしかすると、プロ仕様には及ばないのかもしれませんが、アマチュアとして十分満足できる効果が期待できそうです。

他にも、「だんぼっち」という製品も気になっています。
本格的な防音室だと100万円以上のものもあるそうなのですが、83,500円(税込)から導入できます。
公式の紹介動画もありました。

音楽との新たな関係

音楽は私にとって、ストレス解消や自己表現の手段です。
適切な環境があれば、もっと自由に、もっと深く音楽と向き合えるかもしれないという期待があります。
かつての自分がそうだったように。

今よりも広い部屋で暮らすことになったら、真っ先に買いたいのが防音キット。
ご自身はもちろん、音楽が好きなご家族がいる方も、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
自宅で気兼ねなく演奏できる環境は、この国で暮らす多くの人にとっての小さな夢なのかもしれないと思いました。

今回の記事は以上です。

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