自分のレパートリーを正確に把握しておくことの重要性

雑記

ジャズ・ギターの練習にあたり、スタンダード曲の練習に取り組んでいる人も多いと思います。
この記事は、自分のレパートリーを正確に把握することの重要性について書いています。

レパートリー管理の重要性

実は、自分のレパートリーを正確に把握している人は意外と少ないのではないでしょうか?
私自身、ある時「意外とレパートリーを把握していないな」と気づいて愕然としたことがあります。
例えば、こんな経験はありませんか?
「そういえば昔この曲練習したよな。前は弾けていたのに、しばらく弾いてなかったから今は弾けなくなってる…」
レパートリーを管理することで、このような問題が起こりづらくなります。

レパートリーを把握していなかったために起こった失敗

レパートリーを正確に把握していないことで、思わぬ失敗をすることがあります。
私自身、苦い経験をしました。
以前、人前でソロ・ギターを演奏する機会があったのですが、いざ本番となると自分が何を弾けるかを即座に思い出せなくなってしまったのです。
その日は、事前に想定していたよりも多くの曲目を演奏することになったため、急遽その場で決める必要がありました。

結局、弾ける曲ではなく、その時思い出すことができた曲を演奏することになりました。
問題は、思い出せた曲がちょうどその時練習中だった曲で、まだ自信を持って弾ける状態ではなかったことです。
結果として、十分な準備ができていない曲を人前で演奏することになり、失敗したなと思いました。

その時の記事はこちら
ソロギターのステージに立って気付いた、いくつかのこと〜オープンマイクのススメ〜

レパートリー管理のメリット

  1. 過去に練習した曲の復習が容易になる
  2. セッションで自信を持って曲をコールできる
  3. ライブの選曲が楽になる
  4. 自分の練習傾向が見えてくる
  5. 本番で自信を持って演奏できる曲を即座に選択できる
  6. 練習の進捗状況を客観的に把握できる

レパートリーが増えていくほど、昔練習した曲が忘れられがちになります。
全レパートリーをなぞっていくだけでもそれなりに時間がかかりますし、各曲の細部にこだわって練習する場合は、より膨大な時間が必要になります。
場当たり的に練習する曲を決めているだけだと、なかなか実力が底上げされない可能性があります。

おすすめのレパートリー管理方法

レパートリーを管理するうえで、私がおすすめするのは、スプレッドシートを使う方法です。

  1. Google SheetsやMicrosoft Excelでスプレッドシートを作成
  2. 「ジャズ・スタンダード・バイブル」の商品ページから曲目をコピー&ペースト
  3. 練習した曲にチェックマークをつける
  4. 必要に応じて、難易度や練習頻度などの列を追加
  5. 曲の習熟度を5段階で評価(例:1=練習中、3=なんとか演奏可能、5=完全マスター)
  6. 最後に練習した日付を記録

スプレッドシートで管理することで、デバイスを問わずに確認できるようになります。
セッションでタブレットを使って譜面を見ている人はもちろん、
スマホでもPCでも見ることが出来るため便利です。
手書きのメモでもいいですが、紛失のおそれなどがあるため、電子で管理するのがおすすめです。

ジャズ・スタンダード・バイブルの記事はこちら
【最高のジャズ教材】スタンダード集「JAZZ STANDARD BIBLE」のレビュー

レパートリー管理で見えてくるもの

自分のレパートリーリストを眺めていると、練習している曲の傾向や、あまり練習していない曲の傾向が見えてきます。これは自己分析と今後の練習方針を決める上で非常に有益な情報となります。
例えば

  • バラードばかり練習していて、アップテンポの曲が少ない
  • 特定の作曲家の曲に偏っている
  • 特定のキーの曲が少ない

など、自分の弱点や偏りを発見できるかもしれません。

まとめ

レパートリーの把握は、単なる曲目リストの作成以上の意味があります。
それは、自分の音楽的な成長の記録にもなります。
レパートリーが少しずつ増えていくのを眺めるのは楽しいものです。
定期的にレパートリーリストを更新し、各曲の習熟度を確認することで、いつでも自信を持って演奏できる準備が整います。
これにより、突然の演奏機会にも慌てることなく、自分の実力を十分に発揮できるようになるでしょう。
レパートリーを正確に把握することは、自分の足場を固めることにもつながります。
自分の足場を固めてこそ、次の一歩を踏み出すことができます。

今回の記事は以上です。

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