ギターには、CAGEDシステムというものがあります。
指板上に、ローコード、C、A、G、E、Dのコードフォームを想定するという考え方です。
ジョー・パスがこのシステムを多様しており、解説していることも有名です。
この考え方を理解できると、指板上の理解度が飛躍的に高まります。
この記事では、著者自身がCAGEDシステムについて挫折した点と、現在の理解を解説します。
挫折:メジャー以外のコードフォームをイメージしづらかった
CAGEDシステムについて勉強しはじめたとき、その考え方は簡単に理解できました。
しかし、メジャーコードはコードフォームとイメージがリンクさせやすい一方、マイナーコードなど、そのほかのコードクオリティになるとビジュアル的にイメージがしづらい気がしていました。
例えば、マイナーコードの場合、
Aはイメージしやすいけど、Gはイメージしづらいと思いました。
CAGEDはそもそもメジャーのローコードのフォームをベースに考えます。
馴染みのあるローコードのフォームをベースに考えることで、指板上の視認性が高まるメリットがあるからです。
しかし、メジャー以外のコードの場合、CAGEDの種類によっては、そもそも物理的に押さえられなかったり、実用的ではないコードフォームも多く含まれます。
馴染みのないコードフォームを想定したところで、指板上の視認性が直感的に高まりません。そのため、メジャー以外のコードについては、コードフォームをベースに考えるということの意味自体が薄れると思います。
気づき:①ルートの位置②ルートの左右どちら側のエリアかで捉える
ところが、あるとき、ふと気づきました。
コードフォームをガチガチにイメージするのではなく、
①ルートの位置と②ルートの左右どちらがわのエリアか、その2点のかけあわせで考えればいいのだと。
どういうことかというと、
C ルートの位置を5弦にみたときに左側(ナット側)のポジション
A ルートの位置を5弦にみたときに右側(ブリッジ側)のポジション
G ルートの位置を6弦にみたときに左側(ナット側)のポジション
E ルートの位置を6弦にみたときに右側(ブリッジ側)のポジション
D ルートの位置を4弦にみたときに右側(ブリッジ側)のポジション
これは、なにも新しいことを提唱しているわけでもないし、当たり前の事実でしかありません。
見てわかる通り、(CAGEDのフォームでは)Cのルートは5弦だし、ルートの上の音は左側に配置されています。
ただ、個人的には、この解釈に至ったことで、CAGEDそれぞれのポジションで、メジャークオリティ以外のコードフォームをどうイメージしたらいいのか、という悩みから解放されました。
※補足すると、メジャークオリティ以外のコード(たとえばマイナー)を弾くときにも、ルートのポジションと、CAGEDのメジャーのフォーム自体は強烈に視覚化できていることが前提になります。
この気づき以前にも、ルートの左右それぞれのポジションを練習するということはもともと行っていましたが、その時には、CAGEDのコードフォームをまったく想定できていませんでした。
今回、改めてCAGEDのフォームと結びつけることができたことで、飛躍的に理解が深まりました。
CAGEDシステムについてのおすすめ動画と教則本
CAGEDシステムを使って効率的に練習する方法を宇田大志さんがYoutubeで紹介していて、とても参考になったので、おすすめしたいと思います。
CAGEDシステムの仕組みそのものについて知りたい方はこちらの教則本もおすすめです。
今回の記事は以上です。
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