ギターを練習しているのに、なかなか上達を実感できないと悩んでいませんか?
多くのギタリストが直面するこの問題には、明確な原因があります。
この記事では、20年以上ギターを練習している私が、ギターの練習がうまくいかない原因5選とその解決策を紹介します。
ささいなことで、霧が晴れたように練習の成果があがりはじめることもあります。
自分自身の練習スタイルを見直し、より効果的なアプローチを見つける手助けとなれば幸いです。
練習の目的やテーマを明確化できていない
練習の目的
どんな練習も、目的は次の2点に集約できます。
①今できないことをできるようにする
②既にできることをさらに洗練させる
今、自分はどちらを目的とした練習をしているのか、考えてみましょう。
練習のテーマ
練習のテーマは、その練習において鍛えたい具体的なスキルです。
ギターは何も考えずに音を出すことも出来る楽器です。
その分、ややともすると漫然とギターに触っているだけ、という練習をしてしまう人も多いのではないでしょうか?
テーマを「明確に」設定することで、エネルギーをどこに注ぐかを意識しましょう。
①Drop3のVoice Leadingを「枯葉」のコード進行で行う
②練習中のフレーズを、Ⅱ‐Ⅴ‐Ⅰ進行に当てはめる
ギターを弾き始めるまえに、今自分は「何を」「どんな目的で」練習しているのかを言語化しましょう。
練習に継続性がない
ギターの練習には継続、積み上げが欠かせません。
練習の目的とテーマを明確にしたら、焦点をずらすことなく、継続して練習しましょう。
菊池寛の「恩恵の彼方に」では、僧が長い年月をかけて、一心不乱に洞窟を掘る姿が描かれています。
来る日も来る日も焦点をしぼってうちつづけた結果、固くて砕くことができないと言われた岩を、僧はついに貫通させます。
練習をやめてしまったり、他のことに気を取られてあれこれつまみ食い的に練習していても、上達はおぼつきません。
着実に日々の練習を積み上げましょう。
人前で演奏する予定がない
すべての人が、人前で演奏することを目的としているわけではないと思います。
それでも、人前で演奏することでしか得られない緊張感、気付きがあるのも事実です。
いつか、人前で演奏したいけど、もっとうまくなってからにしよう、と考えている人はいませんか?
恐らくその日は来ません。練習が完了することはないからです。
人前で演奏する予定を組むことは、練習に対する非常につよい動機づけになります。
定期的に人前で演奏するようにしましょう。
人前でうまく演奏するためには、人前で演奏する練習が必要です。
情報に飲まれてしまっている
情報過多の時代、ジャズ・ギターや音楽についてもさまざまな情報が簡単に手に入ります。
ややともすると、様々な疑問が湧いてきます。
いま自分がやっている練習は本当に意味があるのだろうか?
もっといい練習方法があるのではないだろうか?
あのギタリストはどんな練習をやっているんだろう?
情報収集をすることはとても重要だと思います。
ただし、情報の波に飲まれてしまい、目の前のことに集中できなくなってしまうのは避けたいところです。
食傷気味なら、思い切って、一度すべての情報をシャットアウトしてください。
そして、落ち着いてギターで何かを弾いてみてください。
そこで得た気づきに基づいて、着実に練習することのほうがずっと重要です。
自分のギターこそが自分にとっての最良の教師です。
よりよい練習メニューを追い求めるのをやめ、自分だけの練習をおこないましょう。
練習をノルマ化してしまっている
練習をノルマ化すると、ノルマ達成が目的となってしまいます。
ノルマの達成に気を取られ、形式的な練習に終始するおそれがあります。
また、自分で設定したとしても、「やらされている感」が芽生えたり、
ノルマをこなさなくてはならないという強迫観念から、ギターを弾くことを楽しめなくなってしまうかもしれません。
なぜ、そのノルマを設定したのかに立ち返り、本来の目的を見つめ直しましょう。
まとめ
この記事では、ギターの練習がうまくいかない原因として、以下の5つ挙げました。
1.練習の目的やテーマを明確化できていない
2.練習に継続性がない
3.人前で演奏する予定がない
4.情報に飲まれてしまっている
5.練習をノルマ化してしまっている
最近、練習がうまくいかない、楽しくないと感じている人は、どれかに当てはまっているかもしれません。
魅力的なギタリストは、子供が遊んでいるように楽しそうにギターを弾きます。
苦行のように練習するのではなく、遊びのように練習することこそが、上達の鍵かもしれません。
今回の記事は以上です。
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